生成AIは2026年8月現在も無料で使えますが、利用回数・機能・商用利用にはサービスごとの制限があります。まず無料版で実際の作業を一つ試し、必要になってから有料版を検討するのが無駄の少ない始め方です。
なお、以前の比較記事で紹介されていたサービスの中には、すでに提供終了や終了予定になったものもあります。そこでこの記事では、元資料の内容を踏まえつつ、2026年8月9日時点の公式情報を確認し、現在の状況に合わせて無料生成AIを選び直しました。
生成AIは無料で本当に使える?2026年現在の状況
結論からいうと、ChatGPTやGemini、NotebookLMなど、料金を支払わずに始められる生成AIは現在も複数あります。
文章作成だけではありません。資料の要約、画像生成、音声作成、プログラミングの補助なども無料枠で試せるサービスがあります。
ただし、最初に覚えておきたいのが「無料」の意味です。
無料だからといって、すべての機能を何回でも無制限に使えるわけではありません。
生成AIの無料版では、主に次のような制限があります。
例えばChatGPTの無料版は、文章での質問だけでなくファイルアップロードや画像生成なども利用できますが、OpenAIは無料プランについてモデル利用や高度な機能に上限があると案内しています。上限は固定回数とは限らず、システム状況などによって変動する場合もあります。
つまり、「無料版は役に立たない」ということではありません。
私は無料版を、そのAIが自分の生活や仕事に本当に役立つか確かめる試運転と考えるのが分かりやすいと思っています。
新しい家電も、カタログだけ見ていては自分に合うか分かりませんよね。
生成AIも同じです。「どのAIが一番すごいか」を延々と調べるより、メール作成や資料要約など、自分が普段困っている仕事を一つ任せたほうが違いを実感できます。
元資料の「9選」はそのまま使える?
ここは2026年8月時点の記事として、とても重要なポイントです。
元資料のmouse LABOの記事では、2026年7月8日時点の情報として次の9サービスが紹介されていました。
しかし、現在はこの9サービスをそのまま「おすすめ9選」と紹介するのは適切ではありません。
特に大きく状況が変わったのがChatGPT Atlasです。
OpenAIはAtlasを廃止すると案内しており、2026年8月9日に動作を停止する予定です。ブラウザ型のエージェント機能はChatGPTやCodexへ移していく方針が示されています。
この記事を読んでいる2026年8月9日は、まさにその終了予定日に当たります。
そのため、Atlasを「これから無料で試したい生成AI」としておすすめすることはしません。
Soraについても注意が必要です。
OpenAIの公式案内では、SoraのWeb版とアプリ版は2026年4月26日に提供終了し、Sora APIについても2026年9月24日に終了予定とされています。
このように生成AIの世界では、数か月前まで利用できたサービスが終了したり、別の製品へ機能が移ったりすることがあります。
そこで以下では、AtlasとSoraを現役のおすすめ候補から外し、現在無料で始めやすいClaudeとMicrosoft Copilotを加えて9種類に整理しました。
無料で使える生成AIおすすめ9選は?2026年版を比較
2026年8月時点で初心者が比較しやすい無料生成AIを、用途別にまとめると次のようになります。
| 生成AI | 無料で主にできること | 無料利用の主な制限 | 商用利用での注意 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 文章作成、要約、相談、ファイル分析、画像など | モデルや高度な機能に利用上限あり | 生成物だけでなく入力情報や権利確認が必要 | まず幅広くAIを試したい人 |
| Gemini | 文章作成、要約、調査、画像など | モデル・機能ごとに利用上限あり | Googleの最新利用条件を確認 | Googleサービスをよく使う人 |
| Google AI Studio | Geminiモデルの試用、AI機能の実験 | 無料対象モデルやレート制限あり | API利用時はモデルごとの条件確認が必要 | AIを一歩詳しく試したい人 |
| NotebookLM | PDF・Web資料などの整理、質問、要約 | 標準利用は100ノート、各50ソース、1日50チャットなど | 元資料そのものの権利にも注意 | 資料を読み解きたい人 |
| Claude | 文章作成、要約、相談、長文整理 | 無料版は利用量に上限、一定時間でリセット | 利用規約と用途を確認 | 長い文章を整理したい人 |
| Microsoft Copilot | 質問、文章作成、情報整理など | 無料版とMicrosoft 365版で機能差あり | 業務利用では契約環境を確認 | Microsoft系サービス利用者 |
| Suno | 楽曲・BGM生成 | 無料版は1日50クレジットが目安 | 無料生成曲は原則商用利用不可 | 音楽生成を体験したい人 |
| ElevenLabs | 音声・読み上げ生成 | 無料版は月1万クレジット | 無料版に商用ライセンスなし | ナレーションを試したい人 |
| Stable Diffusion | 画像生成 | 利用するモデル・サービス・PC環境で異なる | モデルごとのライセンス確認が必要 | 画像生成を細かく調整したい人 |
無料枠やモデル、利用条件は変更されることがあります。
特に生成AIは半年どころか数週間で条件が変わることもあるため、この記事の数字を永久に固定された仕様とは考えず、実際に利用するときは公式情報を確認するようにしてください。
ChatGPTは何ができる?幅広く試したい初心者向け
ChatGPTはOpenAIが提供している対話型AIです。
文章作成、文章の書き直し、要約、アイデア整理、ファイルの分析、画像関連機能など、用途を一つに決めていなくても始めやすいのが特徴です。
例えば、
「町内会のお知らせを読みやすく直してください」
「この文章を3行で要約してください」
「副業を選ぶときに比較すべき項目を挙げてください」
といった普段の日本語で利用できます。
OpenAIの公式情報では、無料プランでもChatGPTを利用できますが、モデル利用には上限があります。また、データ分析、ファイルアップロード、画像生成といった高度な機能では、無料版により厳しい制限が設けられる場合があります。
回数を一律に「1日○回」と覚えるより、無料版には動的な上限があり、画面に表示される残りの利用条件を確認すると考えたほうが現在の仕組みに合っています。
私なら、生成AIを初めて使う方にはChatGPTを「AIの総合受付」のように使ってみることをおすすめします。
何を頼めるのかまだ分からなくても、「こんなことで困っています」と伝えるところから始められるからです。
GeminiはGoogleを普段使う人に向いている
GeminiはGoogleの生成AIサービスです。
文章作成、要約、質問、情報整理など幅広い用途で利用でき、無料利用枠もあります。
Googleの公式案内では、Gemini Appsの利用上限は機能やプランによって設定されており、2026年5月17日以降には一部の利用上限の仕組みも変更されています。
そのため、「Gemini無料版は○回まで」と一つの数字だけで覚えるのはおすすめしません。
モデルや機能によって条件が違うため、使いたい機能の画面で現在の上限を見るほうが確実です。
ChatGPTとの違いが分からない方も多いですよね。
初心者の段階なら、どちらが絶対に優れているかを決める必要はありません。
普段Googleのサービスを多く利用しているならGemini、まず会話や文章作成を幅広く試したいならChatGPTというように、自分がすでに使っている環境から選ぶのも立派な判断基準です。
Google AI StudioはGeminiと何が違う?
Google AI StudioもGoogleのAIですが、普通のGeminiとは少し立ち位置が違います。
Geminiが一般ユーザー向けのAIアシスタントだとすれば、Google AI Studioはモデルの設定を変えたり、API利用を試したりするための実験室に近いサービスです。
Googleは、新しいアカウントについてFree Tierから始まり、対象となるGemini APIやAI Studioのモデルを無料枠のレート制限内で利用できると案内しています。
またGemini APIの料金ページでは、モデルによってFree Tierが用意されていることも確認できます。
ここは初心者にとって混乱しやすいところです。
「GoogleのAIならAI Studioのほうが上級版で得なのでは?」と思うかもしれませんが、日常的な文章作成だけなら通常のGeminiで十分なことが多いでしょう。
私なら、
Gemini=日常で使うAI
Google AI Studio=AIそのものを詳しく試す場所
と分けて考えます。
AIを初めて触る方が、無理にAI Studioから始める必要はありません。
NotebookLMはPDFや資料整理に強い
NotebookLMは、Googleが提供する資料ベースのAIサービスです。
PDFやWebページなどをソースとして登録し、その資料をもとに質問したり、内容を整理したりできます。
例えば50ページある報告書なら、
「重要なポイントを5つに整理してください」
「費用について書かれている部分をまとめてください」
「初心者にも分かる言葉で説明してください」
といった使い方ができます。
2026年8月時点のGoogle公式ヘルプでは、標準利用について、
と案内されています。
ここまで具体的な無料枠が用意されていれば、個人が数本の資料を読み比べる用途なら十分試せるでしょう。

私がChatGPTとNotebookLMを使い分けるなら、違いは「資料が主役かどうか」です。
「文章を考えて」「相談に乗って」という自由な会話ならChatGPTが使いやすいでしょう。
一方、「このPDFの中身に沿って答えてほしい」「複数資料の共通点を整理してほしい」という仕事なら、NotebookLMのほうが目的がはっきりしています。
これは工具箱と専用工具の違いに似ています。
ChatGPTは色々な作業へ使える工具箱、NotebookLMは資料を読むために用意された専用工具、と考えると選びやすいですよ。
Claudeは長い文章の整理や相談にも使える
ClaudeはAnthropicが提供する生成AIです。
文章作成、要約、情報整理、相談など、ChatGPTやGeminiと似た用途で利用できます。
Anthropicの公式案内ではFreeプランは0ドルで用意されており、無料版には利用量の制限があります。無料利用ではセッション単位の上限があり、上限は5時間ごとにリセットされますが、送信できるメッセージ数は需要などによって変わります。
そのためClaudeも、「毎日必ず○回」と固定された回数で考えるサービスではありません。
長めの文章を読ませて整理したり、下書きを一緒に改善したりしたい方なら、ChatGPTやGeminiと比較してみる価値があります。
ただし初心者の段階では、ChatGPT、Gemini、Claudeの3つを全部同時に使い込む必要はありません。
同じメール文を3つへ入力して、「自分にはどの回答が分かりやすいか」を一度比較するくらいで十分です。
Microsoft CopilotはMicrosoft環境を使う人の選択肢
Microsoft Copilotは、Microsoftが提供するAIアシスタントです。
Microsoftは一般向けに無料のCopilotを提供しており、質問への回答や文章作成などに利用できます。公式サポートでも無料版とMicrosoft 365に含まれるCopilotの違いが案内されています。
ここで気をつけたいのは、「Copilot」という名前の機能が複数のMicrosoft製品に登場することです。
無料の一般向けCopilotと、Microsoft 365契約の中でWordやExcelなどと連携する機能を混同しないようにしましょう。
会社員の方なら、職場でMicrosoft 365を使っているケースも多いですよね。
ただし会社の契約内容によって使えるAI機能は違います。
個人向けの無料Copilotを勝手に業務へ使う前に、会社で認められているAI環境がないか確認したほうが安全です。
Sunoは無料で音楽を作れるが商用利用に注意
Sunoは、文章で曲の雰囲気などを指示して音楽を生成できるサービスです。
2026年7月のSuno公式情報では、無料プランに1日50クレジットが用意され、目安として1日最大10曲程度を作れると案内されています。
音楽生成を体験するだけなら、無料版でも十分楽しめるでしょう。
ただし、副業やYouTubeなどで利用しようと考えている方は、ここが非常に重要です。
無料プランで作った楽曲には原則として商用利用権がありません。
Sunoは商用利用について有料プランを必要とすると説明しています。
つまり、
無料で作れる
ことと、
収益化に使える
ことは別です。
この違いは生成AIを副業に利用する方が特に見落としやすいポイントです。
ブログ用BGMやYouTube動画、販売コンテンツへ利用したい場合は、曲を作った後ではなく、作る前に利用条件を確認する癖をつけておきましょう。
ElevenLabsは音声生成を試したい人向け
ElevenLabsは、読み上げやナレーションなどの音声生成を得意とするサービスです。
2026年8月時点の公式料金ページでは、Freeプランは月額0ドルで、1万クレジットが含まれています。
文章を入力してナレーションを試したい方には分かりやすいサービスでしょう。
ただしSunoと同様に、無料利用と商用利用を混同してはいけません。
ElevenLabsは公式ヘルプで、無料プランには商用ライセンスが含まれず、商用目的では利用できないと明記しています。無料プランで生成したコンテンツを公開する場合には、条件に応じて帰属表示も必要になります。
副業でナレーションを使いたい場合、無料版は「音声品質を確かめる試用」と考え、有料利用の条件まで含めて判断するほうが安全です。
Stable Diffusionは「無料」の意味が他と少し違う
Stable Diffusionは画像生成AIとして広く知られています。
ただし、ChatGPTやGeminiのように「この公式Webサービスの無料プラン」と一つにまとめて考えるのは難しい存在です。
Stable Diffusion系のモデルを自分のパソコンで動かす方法もあれば、外部のWebサービスを通じて利用する方法もあります。
自分のPCで動かせばサービス利用料を抑えられる場合がありますが、十分な性能のパソコンが必要になることがあります。
一方、Webサービス経由なら簡単でも、サービス側の料金や生成回数の制限を受けます。
さらにStable Diffusion系では、利用するモデルによってライセンス条件が異なる場合があります。
ですから、
Stable Diffusion=完全無料で何でも自由
とは考えないほうがよいでしょう。
私は生成AI初心者の方へ、最初からローカル環境の構築を積極的にはすすめません。
画像を数枚作ってみたいだけなのに、AIを動かす環境づくりへ何時間も使ってしまっては、目的と手段が逆転するからです。
まず簡単なWeb型サービスで画像生成とは何かを体験し、「もっと細かく調整したい」と感じてからStable Diffusion系を調べても遅くありません。
ChatGPT・Gemini・NotebookLM・AI Studioはどう使い分ける?
無料生成AIの記事を読んで最も迷いやすいのが、似たサービスの違いではないでしょうか。
サービス名を9個覚えるより、この使い分けを理解したほうが実際には役立ちます。
ChatGPTとGeminiはどちらを選ぶ?
どちらも文章作成、質問、要約などを幅広く行えるため、初心者にはかなり似て見えます。
私なら最初は、次の基準で選びます。
生成AIは性能表の数字だけで選ぶ必要はありません。
説明の分かりやすさや画面の使いやすさなど、自分が継続して使えるかも大事な性能だからです。
ChatGPTとNotebookLMはどちらを選ぶ?
ここは目的で分けやすいです。
「文章を書いてほしい」「アイデアを出してほしい」「相談したい」ならChatGPTが便利です。
一方で、「このPDFを読んで答えて」「この複数資料だけを材料に整理して」という仕事ならNotebookLMが候補になります。
特に会社員の方は、AIに何でも聞くより、会議資料や公開資料を整理する用途のほうが仕事につながりやすい場合があります。
AIに詳しくなることより、50ページの資料を読む前に論点を整理できるほうが、実務上の価値は分かりやすいですよね。
GeminiとGoogle AI Studioはどちらから始める?
初心者なら通常のGeminiからで構いません。
AI StudioはモデルやAPIを試したい人には魅力がありますが、普通のメール作成や要約をしたいだけなら機能が多すぎることがあります。
私はITツールを選ぶとき、「高機能だから使う」ではなく、目的を達成するまでの操作が少ないほうを選ぶようにしています。
生成AIでも同じです。
高性能な工具をたくさん並べることより、今日使うドライバーを一本すぐ取り出せるほうが仕事は進みます。
無料生成AIを仕事や副業で使うときの注意点は?
無料生成AIを仕事へ利用するなら、利用上限、入力情報、商用利用、回答の正確性の4点を確認してください。
無料だから危険という意味ではありません。
問題は、個人で試すときと会社や副業で使うときでは、扱う情報と責任が違うことです。
個人情報や会社の機密情報をそのまま入力しない
最も注意したいのが入力する情報です。
生成AIへ入力したデータの保存・処理・学習への利用条件は、サービス、契約、アカウント設定などによって異なります。
そのため、「有名なサービスだから何を貼っても大丈夫」と考えるのは避けましょう。
例えば会社の許可なく、次のような情報を個人向けAIへ入力するのは控えるべきです。
メールを直してもらうだけなら、会社名を「A社」、担当者名を「担当者」に置き換える方法もあります。
私は初心者の方には、「知らない人にその文章を見られて困るなら、そのままAIへ貼らない」という基準をおすすめしています。
専門的なセキュリティ用語を知らなくても、この基準なら一度手を止めて考えられるからです。
「生成できる」と「商用利用できる」は分けて確認する
副業で生成AIを使う方には、ぜひ覚えてほしい考え方があります。
生成できるか → 保存できるか → 商用利用できるか
この3つは別問題です。
Sunoは無料で楽曲を生成できますが、無料プランの生成物には原則として商用利用権がありません。ElevenLabsも無料プランには商用ライセンスが含まれていません。
「無料で完成したから、ブログやYouTubeで収益化しても大丈夫だろう」と自己判断しないようにしましょう。
特に画像、動画、音楽、音声は、完成物が目に見えるため「自分が作ったもの」という感覚になりやすいのですが、利用できる範囲は契約条件によって決まります。
AIの回答をそのまま正しいと思わない
生成AIは自然な文章で間違った情報を答えることがあります。
文章が滑らかなことと、内容が正しいことは別です。
特に、
については、AIの回答だけで最終判断しないようにしましょう。
今回の記事そのものが良い例です。
少し前の元資料ではChatGPT AtlasやSoraが候補として掲載されていましたが、その後サービスの状況は変わりました。
Atlasは2026年8月9日に停止予定、SoraのWeb・アプリ版は2026年4月26日に終了しています。
生成AIの記事ほど、古い比較表をそのまま信じず、一次情報を見直す必要があるわけですね。

無料版と有料版はどう判断する?私なら「時間」で決める
私見ですが、40代〜60代で初めて生成AIを触る方なら、最初から有料プランを契約する必要はないと考えています。
まず無料版で、自分の仕事が本当に楽になるかを確認しましょう。
判断基準は3つで十分です。
1.無料版の上限へ頻繁に達する
仕事で毎日のように利用し、途中で制限にかかって作業が止まるようになったなら、有料版を検討する理由になります。
月に数回しか使わないなら、無料版のままで問題ない可能性があります。
2.必要な機能が無料版では使えない
大量のファイル処理、高度なモデル、商用ライセンスなど、自分が実際に必要としている機能が有料版にしかない場合です。
ここで大切なのは、「いつか使うかもしれない」機能のために契約しないことです。
必要になってから比較しても遅くありません。
3.料金以上の時間を取り戻せる
私はこれを最も重視します。
例えば毎日10分かかっている文章作成が、AIを使うことで3分になったとします。
1日7分の短縮です。
月20日使えば140分、つまり月2時間20分を減らせます。
その2時間20分に対して月額料金を払う価値があるか、と考えれば判断しやすくなります。
私は生成AIの有料プランを、単に「高性能なAIを買うもの」ではなく、自分の時間を買い戻す道具として考えています。
この見方をすると、「一番強いAIはどれか」という終わりのない比較から離れられます。
会社員なら「AIの操作」より入力判断が重要になる
生成AIはこれからさらに操作が簡単になっていくでしょう。
難しい命令文を覚えなくても、普通の言葉で頼める方向へ進んでいます。
だからこそ筆者としては、今後仕事で重要になるのは「AIへ質問する技術」だけではないと考えています。
むしろ、
この資料はAIへ渡してよいのか
この生成物は仕事で使ってよいのか
この回答は公式情報で確認すべきなのか
を判断できる力のほうが重要になるでしょう。
操作はAIが簡単にしてくれますが、会社の秘密情報をどこまで外部サービスへ渡してよいかという責任まで、AI任せにはできません。
これは40代、50代、60代の会社員にとって不利な話ではないと思います。
長年仕事をしてきた方には、「これは社外へ出してはいけない」「ここは上司へ確認したほうがいい」という業務上の感覚がありますよね。
その経験は生成AI時代にも生きます。
若い人のように新しいツールを素早く覚えられない、と焦る必要はありません。
仕事の中身を知っていることそのものが、AIを安全に使う強みになると私は考えています。
生成AIはどれから無料で始めるべき?筆者のおすすめ手順
9種類もあると、「結局、私は何を使えばいいの?」となりますよね。
全部へ登録する必要はありません。
まず、今困っている作業を一つ決めてください。
そして同じ作業を1週間ほど使ってみます。
私なら「普段10分以上かかっている仕事」を一つ選びます。
例えばメール返信です。
AIへ、
「次の内容を、取引先へ送れる丁寧なメールにしてください。200字程度でお願いします」
と頼み、出てきた文章を自分で確認して直します。
これで10分かかっていたメールが5分になるなら、AIを使う意味があります。
反対に、AIへ指示する文章を考えるのに10分、出力を直すのにさらに10分かかったなら、今の使い方では効率化できていません。
生成AIは使っているだけで仕事が進んでいるように感じやすい道具です。
だから私は、「AIを何時間使ったか」ではなく「自分の作業時間が何分減ったか」で判断することをおすすめします。
これは生成AIがどんどん入れ替わる時代ほど重要です。
今回のAtlasのように、サービス名は消えることがあります。
Soraのように提供形態が変わることもあります。
しかし、
「文章を作りたい」
「資料を読みたい」
「画像を作りたい」
「音声を作りたい」
という私たちの目的そのものは、それほど急には変わりません。
ですから、サービス名を暗記するよりも、目的からAIを選び直せるようになることのほうが長く役立ちます。
電子レンジの全機能を説明できなくても、「温めたいからこのボタン」と分かれば困りませんよね。
生成AIも同じです。
全部を使いこなす必要はありません。
まず一つ、自分の面倒な作業を軽くするところから始めていきましょう。
まとめ
生成AIは2026年8月現在も無料で利用できます。
ChatGPT、Gemini、Google AI Studio、NotebookLM、Claude、Microsoft Copilot、Suno、ElevenLabs、Stable Diffusion系など、文章・資料整理・音楽・音声・画像と目的に応じた無料の選択肢があります。
一方、以前の比較記事で掲載されていたChatGPT Atlasは2026年8月9日に停止予定で、現在のおすすめ候補からは外すべきサービスです。OpenAIのSoraについてもWeb版・アプリ版は2026年4月26日に終了し、APIも2026年9月24日に終了予定です。
生成AIは変化が速いため、数か月前の「おすすめ○選」をそのまま信用するのではなく、利用時点の公式情報を確認することが大切です。
初心者なら、まずChatGPTやGeminiなどで文章作成を試す、資料を読むならNotebookLMを使う、というように目的を一つ決めて無料版から始めれば十分です。
副業で使う場合は特に、無料で生成できることと商用利用できることを分けて考えてください。
SunoやElevenLabsのように、無料版では商用利用に制限があるサービスもあります。
そして有料版を検討するのは、「無料上限へ頻繁に達する」「必要な機能が無料版にない」「料金以上の時間を取り戻せる」と感じてからで構いません。
生成AIを覚えること自体を目的にする必要はありません。
「メールを書く時間が5分減った」「長い資料の論点が見つけやすくなった」。
まずはそんな小さな変化を一つ作るところから始めてみてください。
よくある質問
生成AIは本当に無料で使えますか?
はい。2026年8月現在もChatGPT、Gemini、NotebookLM、Claude、Microsoft Copilotなど、無料で利用を始められる生成AIがあります。
ただし、無料版にはモデル、利用回数、ファイル処理、画像生成などの上限が設定されることがあります。
条件は変更されるため、利用時点で公式情報を確認してください。
初心者におすすめの無料生成AIはどれですか?
文章作成、要約、相談など幅広く試したいなら、ChatGPTやGemini、Claudeが候補になります。
PDFや複数資料を中心に読みたいならNotebookLMが分かりやすいでしょう。
最初から9種類すべてを覚える必要はありません。
「何をしたいか」を一つ決め、その作業に合うAIを一つ無料で使うのがおすすめです。
無料生成AIで作った画像・音楽・音声は商用利用できますか?
サービスやプランによって異なります。
「無料で生成できる」と「収益化・販売に利用できる」は別です。
例えばSunoの無料プランでは生成楽曲の商用利用に制限があり、ElevenLabsも無料プランには商用ライセンスが含まれていません。
副業ブログ、YouTube、広告、販売商品などへ生成物を使う場合は、作成する前にその時点の利用規約やライセンス条件を確認してください。
松原 健一(まつばら けんいち)
フリーランスITアドバイザー


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